☆【Paperback Writer】・・・ザ・ビートルズ☆


レノン=マッカートニー の作品。実質的にはポール・マッカートニー の作った楽曲である。リード・ヴォーカル はポール。

歌詞は手紙 の体裁をとっており、小説家 を志望するある人物が本(ペーパーバック )を出版してくれるようよう熱烈に訴えかけるというもの。これはポール自身がビートルズの母体のバンド、ザ・クオリーメン に加入する前に抱えていた夢が投影されている。それまで主にラヴ・ソングを手がけていたポールだが、前の両A面シングル『恋を抱きしめよう /デイ・トリッパー 』以降、題材の幅を広げている。

サウンド面では、ウィルソン・ピケット のレコードに影響されたジョン・レノン の要望に応え、初めてラウド・スピーカーを導入して録音した曲である。これによりベースライン(低音)がはっきりと聴こえるようになり、これ以降解散するまでベースギター がビートルズ・サウンドの中核となった。ジョージ・ハリスンギブソン・SGリードギター を演奏している。

本作はアルバム『リボルバー』の制作中に録音され、アルバムの先行シングルとして発表された。その後、まもなく公演活動を停止したため、本作はビートルズがコンサートで披露した最後の新曲となった。日本では来日公演の直前に発売されており、コンサートでは新曲として紹介されたが、「真剣にコンサートに打ち込んでいる時期のものではなかった」とジョンが言うように演奏の質は高いものではなかった。

すでにこの時期、ビートルズはアルバム制作とコンサートでの演奏とを切り離しており、この曲にも多くのオーヴァー・ダビング が施されているため、後にメンバーは、この曲のステージ演奏では音の厚みが出せず、再現できなかったと述べている。

☆【Paperback Writer】・・・ザ・ビートルズ☆