「ゲット・バック」(”Get Back”)は、1969年4月にビートルズが発表した19枚目のオリジナル・シングル曲である。
レノン=マッカートニー作。実質的にはポール・マッカートニーの作品である。リード・ボーカルはポール、リード・ギターとコーラスはジョン。ビリー・プレストンがエレクトリックピアノで参加しており、曲のクレジットも「ザ・ビートルズ・ウィズ・ビリー・プレストン」となっている(プレストンは、ビートルズのレコーディングに参加した多くの演奏者の中で唯一公式にクレジットされたプレイヤーである)。
アルバム『ザ・ビートルズ』の制作中に露見したメンバー間の音楽性の違い、様々な軋轢(ポールの独裁者ぶり)、録音技術・機材の発達に伴い個別作業が増えたことによるすれ違い等、この時期のビートルズは重大な危機を迎えていた。
そんな状況を危惧したポールが、「もう一度原点に戻ってやり直そう」と他のメンバーに呼びかけてスタートしたゲット・バック・セッションの中で作られた曲である。
元のタイトルは “(Don’t Dig) No Pakistanis”(「パキスタン人は要らない」)。当時イギリスでは、前年頃から流入する大量のパキスタン難民が自国民の職域を侵すと大問題になり、排撃すべしという空気が漂っていた。人種排撃を嫌うポールは、この状況を歌にして自国の現状を逆説的に訴えようとしてこのタイトルを考案したが逆に人種排撃に繋がるとして却下され仕方なく他愛ない歌詞に改められタイトルも「ゲット・バック」に落ち着いた。
歌詞に登場する「ジョ・ジョ」とはジョン・レノンのことであるといわれる。ビートルズのメンバーとしての活動意欲を徐々に失い、ヨーコとの関係に重きを置くようになったジョンに対して、ポールが「戻って来い」と呼びかけているものと考えられている(ジョン・レノンは、「ポールがこの曲の Get back to where you once belonged (元いた場所に帰れよ)の部分を歌う時にヨーコの方を見ていた」と非難したことがあり、この歌はヨーコに向けられたものという解釈も存在する)。
「ゲット・バック」は1969年1月30日、アップル本社の屋上で行われたビートルズ最後のライヴ「ルーフトップ・コンサート」でも演奏された。
「ルーフトップ~」では3回演奏され、ラスト・ナンバーともなった3回目では、通報を聞いて駆けつけた警官にジョンとジョージのギター・アンプの電源を切られ、ベース、ドラム、キーボードのみしか聞こえない箇所がある(ザ・ビートルズ・アンソロジー3収録)。
(以上、Wikipediaからの抜粋引用)
1969年頃にはビートルズの各メンバーは音楽性の違いからバラバラに・・・。
ポールからジョンへ『原点にかえって戻って来いよ』との強いメッセージがゲット・バックの歌詞には入っている。
当時、ポールがオノ・ヨーコを嫌っていたのは有名な話。「オノ・ヨーコから離れてビートルズへ戻って来てくれ!」とロックな曲にのせて、少し女々しく訴えている。
しかし、高層ビルの屋根の上でエレキ、ドラムでの爆音とその音とリズムに合わせ、大声で歌うド派手なやり方は、最もビートルズらしい光景でもある。
ビートルズのインパクトのある演奏、近隣住民の驚きと、警察官の慌てる様子は、収められているリアルな映像が何よりも物語っている。